技術情報

「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」に合格したので、その勉強方法を紹介します。

時代はオンプレミス環境ではなくクラウドになってきましたよね。
そんなクラウドの中でも第一線を走っている「Amazon Web Service」こと「AWS」。

AWSでは「サーバーレス」なんていうインフラエンジニアには怖いキーワードも出て来ているのですが、
それでも「AWSのことをよく知ってるよ」っていう資格があります。

AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト

AWSの試験の中でも、一番初めに受けるこの試験なのですが、これがまた難しい。
今回なんとか受かることができたので、勉強方法について書いていきたいと思います。

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やっぱりBlackBeltは重要

AWSは資料が豊富にあります。
その中でもこの試験を通るために見ておくべきは「BlackBelt」と呼ばれる資料。

AWS クラウドサービス活用資料集 | AWS

この資料は勉強に非常に役に立つのですが、どれを見たらいいかわからないと思います。
そこで、まずは試験範囲を見てみます。

分野 割合
1.0 高可用性、コスト効率、対障害性、スケーラブルなシステムの設計 60%
2.0 実装/デプロイ 10%
3.0 データセキュリティ 20%
4.0 トラブルシューティング 10%

引用:AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験ガイド(PDFが開きます)

「1.0 高可用性、コスト効率、対障害性、スケーラブルなシステムの設計」が60%もあります。
この試験の合格は65%以上らしい(明示されてはいませんが)ので、ここをしっかり理解することが試験対策になります。

AWSのソリューションにおいて、どうすれば高可用性、コスト効率、対障害性、スケーラブルになるのか、というものを考えることが大事です。ベストプラクティスを探すようなテストと考えるといいでしょう。

BlackBeltで重点的に読んでおくべきはこんなところでしょうか。

  • EC2
  • リザーブド・スポットインスタンス
  • ELB
  • Auto Scaling
  • EBS
  • S3
  • CloudFront
  • Glacier
  • RDS
  • VPC
  • Route53
  • CloudWatch
  • IAM

読んでおいたほうがいいのはこんなところ。
言葉と、どういった機能かの概要は掴んでおくべきだと思います。

  • DynamoDB
  • RedShift
  • ElastiCache
  • CloudFormation
  • TrustedAdvisor
  • EMR
  • SQS
  • SES

例えば、Eメールに関する問題が出て、「EC2でメール環境を作る」「SESを使う」という2択であれば、
AWSのスケーラブルな環境を構築するのならばAWSの抽象化サービスであるSESを使うのがベストプラクティスです。

ベストプラクティスを探るには、AWSの考え方をしっておく必要があります。

知っておくべき考え方

AWSの思想みたいなものはわかっておくに越したことはないですし、特に「責任共有モデル」は、試験を受ける上で責任をどうするのか?といったときに、
わかっておかないと試験を解くのは苦労するでしょう。

この辺りの考え方は下記にまとめてます。
「AWSの思想」は色々勉強になるので、インフラエンジニアは必読だ | TRAVELING

模擬試験

まずはAWSで公開されているサンプル問題で、どんな問題が出るか確認します。
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(PDFが開きます)

ある程度勉強したら、Kryterionにて、模擬試験を受けることができるので受けておくといいかと思います。(2000円かかります)
どういう雰囲気の問題か?というのが分かるので、ぜひおすすめします。
AWS 認定試験
ただし、答えはくれません。「各フェーズが何%合っていたか」というものしかわかりません。

気をつけるべきポイント

僕がテストした上で、説明できたほうがいいなというポイントをいくつか挙げます。

  • セキュリティグループとNACLの違い
  • EBSバックドインスタンス、S3バックドインスタンス
  • EBS暗号化、RDS暗号化そのメリット
  • AutoScalingの挙動、どれから先に消されるか?クールダウンって?
  • S3へのアクセス制限:バケットポリシー、署名付きURL、アクセスコントロールリスト
  • IAMユーザ、IAMロール
  • お金がかかる、かからないの違い(ElasticIPやCloudWatchのメトリクス)

これは気にしといたほうがいいです。マジで。

対策本があった

本試験についての対策本が実は発売されていました。
AWSのサービスは日々増えたりアップデートがあるので、対策本は出せないものだと思っていましたが。。

2016/8/26に発売されているものなので、本記事を出した時点(2016/11/01)では割と新しいデータが掲載されているかと思います。

まとめ

対策本がどんなものかは気になります。
オンプレミスでやっていたものを、どうやってAWSのサービスに乗せるか?というところをしっかり理解できているのが重要だと思います。
あと、BlackBeltももちろん重要ですし、「気をつけるべきポイント」は、ちゃんと違いが説明できているのがベストです。

いやー、いい勉強になりました。

おあとがよろしいようで。

 

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