プロゲーマー・梅原大吾の自身の戦いに関する感想戦。すげー人生に役立ちそう。

目次

去年、「勝負論 ウメハラの流儀」という本が発売された記念として催されたプロゲーマー梅原大吾へのインタビュー。

そこには同じくプロゲーマーで韓国最強のInfiltrationとの10試合先勝マッチで10-2と大勝した試合を解説もしてくれたのですが…

「勝ち続けること」それは変化し続けることである。 | TRAVELING

「勝つことで勝負が怖くなる」

「勝つことで成長をしなくなる」

こんな言葉があったりして、このインタビューがゲームだけに留まらず、もっと色んなことに通じることだよなって思いました。

プロゲーマーとの戦いについて「疑う」

この動画は韓国のプロゲーマー、Infiltrationとのエキシビジョンマッチ「10先」(10試合先取で勝利の戦い)

Infiltrationが使用する豪鬼というキャラにはウメハラも毎度苦戦していました。 ちなみにウメハラは毎回リュウというキャラを使っています。

何度も何度も戦っていますが、その情報は「古い」と言い切ります。というのは、相手は成長しているから。 でも、まずやったことは「古い」と言われるような動画も全て見ること。

リュウVS豪鬼は豪鬼が有利だと一般的に言われているのですが、それをまずは「疑う」ということをウメハラは始めます。

そこでやったのは**「分解」**ということ。

  • 地上戦はどっちが有利→豪鬼
  • 波動拳はどっちが有利→豪鬼

じゃあリュウは何が有利なのか? リュウが有利なのは「攻撃力が高い」というところ。

そして、豪鬼には地上戦で威力が高い攻撃がなくてリュウにはあるので、そこの差で押していけるのでは?と考えました。 ただ、その攻撃には自分が攻撃することで溜まって使えるゲージが必要になります。 じゃあどうやってゲージを溜めるのか?ということが必要になってきます。

このように分解して考えて対策を立てていきます。

分解するっていうことは仕事など色んなことに応用できますよね。

この資料はどういう考えのもと作られているの? 人に聞く、調べる…分解して1つずつ潰していくという考えは大事です。

練習しまくる

これは当たり前のことでしょう。 分解してどういう風にすればいいかわかったなら、それが出来るように練習する。

「攻撃力が高い」ということがわかっても、それと同じ以上に相手からの攻撃が当たっているならばやられてしまう。

例えばスト4では「ほぼ2択」となる攻撃があります。 その2択を「瞬時に見極めて」ガードする必要があるので、それをひたすら練習して2択のどちらかが出たタイミングでガードする。

この練習を持って、先ほどの「攻撃力が高い」というところを活かせるようになってくるのです。

そして自信を持つ、「イケるな」と。

その大本は、「リュウVS豪鬼は豪鬼が有利」というセオリー、人が言うことをまずは疑うことから始まっています。

裾野を広げる

これだけの解説を持ってこの戦いを見ると見方が変わります。 これっていわば「ウメハラの手の内」を見せているっていうこと。 見ている人からも「バラしていいの?」ていうコメントも。

ただ、**「具体的な話をしないとわからないし、こういう見方をしてみると更に格ゲーが面白くなると思う」**と。

これぞプロですね。そして「これからもスタイルは変えていくし」ということ。

そして、「自分だけのキャラの強さを見つけてみるのが面白い」とも。

この動画は今回紹介した部分だけでなく、もっともっと多く2時間分ぐらいあります。 これは自身の試合を解説した部分がある動画です。

是非気になった方は見てみてください!

おあとがよろしいようで。

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)

posted with ヨメレバ

梅原 大吾 小学館 2013-10-01

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