「勝ち続けること」それは変化し続けることである。

目次

皆さんは、「梅原大吾」という方をご存知でしょうか。 詳しい情報はWikipediaに任せますが、日本人初のプロゲーマー、です。

梅原大吾 - Wikipedia

その彼が出した本、「勝ち続ける意志力」という本を読みました。

世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」としてギネス記録にもなっている彼が、 今もなおどうやってトップで居続けることが出来るのでしょうか。

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

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梅原 大吾 小学館 2012-04-02

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そこに留まるとどうなるのか

勝ち続けること=変化し続けること

彼は本の中で繰り返し表現を変えて「変化し続けること」を述べています。

ではまずは、「変化しなかったら」すなわち「そこに留まる」とどうなるかをこの本から読み解きます。

自分の才能に頼るとか、ひとつの勝ち方にこだわるような人は、必ず落ちていく。〜中略〜 ほとんどの人は、実力がつけばつくほどに自分なりのスタイルを確立してしまう。 するとその形に縛られてプレイの幅が狭まり、結局は壁にぶつかってしまう。

via:P.55

いろいろな人が知恵を出し合って生み出された戦法は、暗にであってもそれなりに強い。 〜中略〜 確かに非効率的な戦法なのは否めない。気持ちが負けそうになる。 しかし、そこで気持ちが負けて、便利で簡単な戦法を選んでしまうと、そこで成長が止まってしまう。それは間違いない。 〜中略〜 便利な技に頼り続けた人間と、使わなかった僕とでは、力の差が大きく開いている。

via:P.63、P.64

「これが俺の戦い方だ」といって固執していると、流行りが終わったり、その戦い方が 通用しなくなったりしたとき、大きな壁にぶつかってしまう。

via:P.76

もっともっとこの本の中には「このまま留まった場合」について書かれています。 引用を読んで頂ければ感じることがあるかもしれませんが、 その場に留まってしまった場合、一時は勝てるかもしれません。 その「一時」の勝利にあぐらをかいたままになってしまうと、その人はもう勝てなくなってしまう。

ビジネスでも同じことが言えるのではないでしょうか。 1つの成功だけに捕われていては、そのビジネスは破綻してしまう。

そのためには変化が必要なのです。

では、変化すればどうなるのか

ではその場に留まらず、変化すればどうなるのか。 小さなころからゲームばかりしてきた彼は「勝ち続けたい」と思った彼は変化することで どうなったのか。

一生懸命探せば、(便利な技の)代わりになるものは必ず見つかる。 便利な技を使えばコンスタントに80点は出せるかもしれないが、100点には届かない。 〜中略〜 一方で便利な技に頼らず、ゲームの本質を理解しようと努力してきた僕は、 その技が使えなくても、キャラクターが変わっても、少しも動じることがない。 いわば不変の強さを手にしたと言える状態だ。

via:P.64、P.65

彼は、子どもの頃からずっとゲームをやってきました。それこそ1日10時間を超えるような。

それこそが彼が変化し続けたことの大本となっています。

「誰に見せても恥ずかしくない努力をしている」 そう断言できたからこそ、途中であきらめていった人たちとは違ってどこまでもゲームに没頭し、 世界一という高みにまで辿り着くことができたのだろう。

P.52

この本を読んでいると、彼はゲームや勝負事に対して「自信がある」というのがよく見えます。

型にはまらず、没頭し、やってきたことに対して自信を持っている状態。 それが、変化し続けたことの何よりの財産なのかな、とこの本を読むと感じます。

どのように変化するのか

変化したことで失敗したり、後ろに下がったりしたときは、もう一度変化すればいい。 失敗に気付いて変化すれば、以前の自分よりも必ず高い位置に行ける。

via:P.83

彼自身、変化することの重要さがわかっているので、力強い言葉で「変わろう」ということを何度も言います。 では、どのように変化すればいいのでしょう。それは、すごく小さなことからでよかったのです。

そのような(ワンランク下)相手に足をすくわれないためには、ほんの些細なことでも必ずメモして、 気掛かりを消しておかなればならない。

via:P.87

本当に小さくて些細なことだけど、いつもと違う帰宅路を歩いてみるとか、 定番から外れたメニューを食べてみるとか、普段使わない駅に降りてみるとか。 そんな意識があれば、誰だって、いつだって自分を変えることができる。 そうやって自分の体験を増やしておけば、ふとしたとき、 前よりも視野の広くなった自分に気づくことができるはずだ。

via:P.88

一羽の鳥が飛んでいたときに… 普通の人は「鳥が飛べるんだ」 少し勝てる人は「鳥は翼があるから飛べるんだ」 常に勝てる人は「なぜ自分には翼がないのか?代わりはないのか?」

この「常に(更に言えば角度も変えて)考えてみる」ということを続けてみる。

普段から角度を変えて考える癖をつけておくと、いざというときに焦らなくてすむ。 対戦相手を攻略するときでも、この攻撃とこの守備を組み合わせて、 こうやって戦いをすすめていこうといった具合に人よりも早く出口が見つかることが多い。

via:P.96

彼はゲームだけでなく、普段の「どんな些細なこと」でも変化をさせていきます。 その少しの変化が自分を変え、少しずつ成長していくのだと言います。

その変化が今、日本初のプロゲーマー梅原大吾を作っているのです。

とにかく変化してみる

何度も言いますが、彼は何度となく「変化すること」の重要さを解きます。

これはゲームの話だけでなく、何にでも言えるのではないでしょうか。 一度ゲームをやめてしまい、麻雀の道を志すのですが、やはり変化を続けてトップレベルの実力をつけます。

僕にとって生きることとは、チャレンジし続けること、成長し続けることだ。 成長を諦めて惰性で過ごす姿は、生きているとはいえ生き生きしているとは言えない。

via:P.246

ここに彼が有名になった戦いがあります。「背水の逆転劇」です。マジすごい。

毎日変化し続けることが出来れば、とんでもないところまでいける。

その方法とその結果を、そしてその実体験が書かれた本でした。 勝ちたいと思うあなたは手にとってはいかがでしょうか?

おあとがよろしいようで。

今回紹介した本をチェック!

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

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梅原 大吾 小学館 2012-04-02

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