一票の重さを感じた大阪都構想・住民投票
大阪市を解体して、今の東京23区のように大阪市を5つの「区」に再編する大阪都構想。 そんな大阪都構想の賛成/反対を巡った日本最大の住民投票が行われました。
結果は「反対」が過半数、大阪市を残すという結果となりました。
僕自身はというと、大阪府民として、そして最近市内に引っ越してきたのもあるので、めちゃくちゃ興味を持って色々調べたりしてました。 (本来もこうすべきなんでしょうが。。)
結果はこちら。 賛成:694,844 反対:705,585 得票差:10,741 投票率:66.83%
で、選挙には行くけどもここまで政治に関して興味を持ったことがない僕が今回の住民投票で感じたことを書いてみたいと思います。
自民党 大阪府連 | 本気で考えよう!大阪の将来 大阪都構想の不都合な真実
結局わからなかったこともある
大阪都構想で一番大きく打ち出していたのは「二重行政をなくす」です。 大阪府と大阪市、同じようなことして無駄な金使ってんなよ!!お互い今まで全部しゃべらんし決まらんやないか!みたいなこと。
逆に反対派の意見としては「大阪市がなくなる、住民サービスが悪くなる」です。 「今まで100年以上続いてきた大阪市の歴史を終わらせていいのか」「特別区ごとに今まで一律だった住民サービスにバラつきがでる」ということ。
この2つの大きな違いは「改革」と「保守」でした。
かといって、この2つの大きな「柱」がどこまで本当なのか?はわからない。 ネットで色々調べたりしていたけれど、例えば「どこまで住民サービスのレベルが(良くも悪くも)変わるのか」は見つけきることが出来なかったし。。
やっぱり「あっちはこんなにダメなんだよ」ということが多く、「こっちはこんなによくなるんだよ」というものが提示しきれていなかった印象を受けました。 都構想推進派は特に数字にこだわっているようでしたが、やっぱり納得させるには足りなかったのかもしれません。
わかりにくいまま投票日を迎えてしまった人も多いんじゃないかなぁ。 それは訴える側もわかりやすい説明が必要だし、投票する側も自分で調べるレベルを上げていかないとね、と感じました。
ただ、とにかく反対派の「都構想がわからなかったり不安だと思ったらとりあえず反対票を」という言葉には唖然とさせられましたけどね。 バカにしとんのか、と。
変わる?変わらない?
最初で最後と思われる「都構想の是非についての住民投票」の結果はご存知の通り。
約67%という投票率はかなりの興味があったかと思いますが、それでも33%の人は投票に行っていません。 約1万票という大接戦ですから、この33%で結果が変わったということは十分にありえる話です。
今まで「投票にはいくけどどーせこれから先も変わらんやろ」ぐらいにしか考えてなかったけど、 ここまで「1票の重さ」を感じたことはこれまでありませんでした。
大阪市民の人なんか特に感じたことだと思います。自分の1票で変わる、と。 というか、大阪都構想って大阪市に会社がある人にも関係してくるから、大阪市民だけ投票権、ではなくて~とは思ったけど。。
結局この先はどうなるんだろう
維新の会VS自民・民主・公明・共産という構図になって、結局連合軍が勝利。
大阪市は残る決定となりましたが、この先はどうなるんでしょう。 今回は一緒になって戦ったけど、次の選挙ではまたバラバラなこといってやっていくんですよね。やっぱそういうことを考えてしまいます。 自分たちの正義とはなんぞや?と。
「大阪市を残して、大阪府と話し合って都構想で解決しようとしていた問題を解決する」という道を選んだので、 どのような政策を打って出るのか、期待するしかないですね。 100年以上続いた大阪市を残したとしても、夕張市みたいに破綻すると何もかもがなくなりますからね。
で、僕自身は変えていくべきだと考えていました。投票権はないけど。
マザーテレサの名言載せときますね。
態度が変われば、行動が変わる。 行動が変われば、習慣が変わる。 習慣が変われば、人格が変わる。 人格が変われば、運命が変わる。 運命が変われば、人生が変わる。
政治の世界にこの言葉はどうなのかはわかりませんが、 今まで大阪市が変わってこなかったのに、このままの大阪市のままでは変わるわけはないのではないかと思ったからです。 都構想で良い悪いはあるかもしれませんが、何かが変わっていくはず。
ただ、今回の都構想で大阪市は残るという結果にはなったけど、今回の住民投票を引き金にして何かが変わっていけばいいなぁと。 それだけでも住民投票をやった意味はあるんじゃないかなぁと感じた今日このごろです。
年代別の投票を見ると、やはり年齢を重ねるごとに保守的になるんだなって感じました。 (20代の人らも半々やから、ちょっと飛躍した理論かもしれないけど)
おあとがよろしいようで。