photo credit: Hossein Ghodsi via photopin cc
最初デジイチを購入したときは、レンズ込みで購入した人も多いのではないでしょうか。
「カメラ本体+標準レンズ」、という組み合わせです。 この組み合わせでしばらく撮っていると、こんな気持ちになってきます。**「他のレンズが欲しい…」**と。
そしてこの現象を**「レンズ沼」**と人は言います。
そんなレンズ沼に片足突っ込んでいる人に、「レンズの特徴」を説明したいと思います!
今回は単焦点レンズについてです!
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単焦点レンズの利点 photo credit: greenplasticamy via photo pin cc
単焦点レンズ。カメラ欲しいなぁと思っている人が、カメラ持っている人に相談するとこんな言葉が返ってくるでしょう。
**「単焦点レンズは買っとけ!」**と。
僕はデジイチを買って1年以上経ちましたが、やはり同じく「単焦点レンズは買っとけ!」とゼヒおすすめしたいです。
人を撮る、モノを撮る。この2点において、単焦点レンズに勝るレンズはないのでは?
なぜそこまで勧めるのか、単焦点レンズの利点を上げたいと思います。
明るい! photo credit: kevin dooley via photo pin cc
単焦点レンズの利点として、まずこの点を上げたいと思います。
単焦点レンズは「F値が低い」です。前回のエントリで目に例えて説明しましたが、F値が小さいということは、「目を見開く」ということなので、 光をたくさん取り込むことが出来るので、明るい写真を撮ることが出来ます。
明るい写真を撮れるということは、シャッタースピードを早く出来るということです。 シャッタースピードは、「目を一瞬開けるか長く開けるか」と説明しました。 長く開けておくと明るい写真が撮れますが、ブレやすくなってしまいます。
F値が低く目を見開くことが出来るので、目を一瞬だけ開くだけでも光を取り込むことが出来る=シャッタースピードが早くて済む、つまりブレにくい写真が出来上がります。
ボケる! photo credit: jurvetson via photo pin cc
そら単焦点レンズは大阪生まれのやっちゃからな。ボケよんねん、ツッコミ疲れんねやでほんま…
ということではもちろんなくて。デジイチを買う人の理由として、「ボケる写真が撮りたい!」という人は結構いるのではないでしょうか。
単焦点レンズなら簡単に背景をボヤかし、被写体を目立たす写真を撮ることが可能です。
こんな写真です。
こういう背景がブレる写真というのは、「ピントが合ってる部分が少ない」のです。ピントが合っている部分が少ないので、そこだけクッキリと写り、それ以外はピントに合っていないためにボケるんですね。
すなわち、被写界深度が浅いんですよ。
え?
被写界深度?
はい。こんな言葉があるんだよーってだけです。
単焦点レンズを買っちゃいな!と勧められるのは、この点が多いのではないでしょうか。標準レンズで被写界深度が浅い写真(=ピントが合う部分が少ない写真)を撮るのはなかなか難しいのです。
どうやってボケさす? photo credit: visualpanic via photo pin cc
photo credit: Hossein Ghodsi via photopin cc
前回の、絞りとシャッタースピードって何?というエントリを書きました。 →カメラ超初心者に送る!「絞り」、「シャッタースピード」とは何か? | TRAVELING
「絞り」、「シャッタースピード」の次に聞いたことあるんじゃないかな、という言葉に、「ISO感度」とか「ホワイトバランス」という言葉があるかと思います。
てなわけで今回は、「ISO感度」と「ホワイトバランス」について書きたいと思います!
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ISO感度ってなに? photo credit: claudiaveja via photopin cc
いきなりここでちょっとだけ脱線。シャッタースピードの話です。 シャッタースピードが早いと、前回のエントリでは「目」に例えましたが、一瞬だけ目を開けても光を取り込むことが出来なくて、暗い写真になってしまいます。
その場合、シャッタースピードを遅くして、「目を開ける時間を長くする」と光を取り込むので明るい写真が撮れますが、次は長い間光を取り込むので、ブレてしまう可能性がが出てきます。
こちらのエントリに比較写真も交えて説明しているので、是非ご覧下さい。
カメラ超初心者に送る!「絞り」、「シャッタースピード」とは何か? | TRAVELING
暗いときにシャッタースピードを早くすると真っ暗な写真になってしまう…かといってシャッタースピードを遅くするとブレてしまう…
こんなときに活躍するのが、そう、ISO感度です。
ISO感度とは ISO感度っていうのは、簡単にいうと、「暗いところでも明るく写すよ!」という便利屋さんなのです。
光を取り込む力を増幅させる、いわゆる界王拳のようなものです。界王拳知らない?ならこちら。→界王拳とは - ニコニコ大百科
ISOの数字を大きくするほど、明るく写真が撮れちゃいます! ISO100、ISO200、〜ISO1600〜ISO3200…と、「20倍界王拳!!」みたく、光を取り込む力を増幅していきます。実際に写真を見てください。
これが、ISO100で撮った写真。
F値:2.0 シャッタースピード:1/15
これがISO3200で撮った写真。
F値:2.0 シャッタースピード:1/500
同じ明るさに見えると思いますが、違いはシャッタースピードにあります。ISO3200のほうがシャッタースピードが早いですよね?
つまり、ISO先生が光を取り込む力を増幅させて、シャッタースピードを早くしても大丈夫だぜ!!シャッタースピード遅くないからブレないぜ!としてくれているのです。
じゃあ、ISO感度高くして撮っておけば良いじゃん!!という方もいらっしゃると思います。 しかしそううまくいかないのが世の中の常。
ISO感度にも弱点が… 界王拳20倍とかで戦ってると、身体への負担が大きくて長続きしないですよね。これが界王拳の弱点。
では、ISO感度の弱点は?
**ISOが高い状態、ISO感度を高くした状態で撮影すると、ノイズが入ってしまいます。**ザラつきます。
テレビとかでよく見る、例えば夜に動物を隠し撮りしているときの映像みたいなものです。あの映像ってザラザラしていますよね?? あんな感じ。
さっきの画像を大きくしてみるとよくわかると思います。
これが、ISO100で撮った写真。
これがISO3200で撮った写真。
ISO3200で撮った画像の方がザラついてますよね?
なので、どうしてもブレる!!というときにISO感度先生の力を借りる、というのが賢い使い方じゃないかな、と思います!
ホワイトバランスってなに? photo credit: BurgTender via photopin cc
色には温度がありますよね。温度が高いほど「青く」見えるのは小学校か中学校の理科で習ったと思います。
白い紙にろうそくの火を映すと赤っぽく、蛍光灯の明かりなら青っぽく見えますよね。
photo credit: Hossein Ghodsi via photopin cc
デジイチ。あぁ、日常を切り取るデジイチ。あなたのそのデジイチ、自動で全て設定を決めてくれる「オート」で使っていませんか?
おお ゆうしゃよ じどうで さつえいするなんて なさけない!
と王様に言われてしまいますよ。せっかくデジイチという武器を手にしたのだから、自分の思う通りに日常を切り取ってみたいとは思いませんか?
ということで、まずは絶対に知っておきたい、**「絞り」と「シャッタースピード」とは何か?**という説明をしたいと思います!
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絞りってなに? photo credit: Ian Sane via photopin cc
目に例えてみましょう。
暗いところから明るいところに出た時って細めますよね? 逆に、明るいところから暗いところに入ったときは、目を大きくしてみようとしますよね?(瞳孔を開く)
カメラの絞りもこれと同じです。
目を細めたときって、焦点が色んなところに合いますよね。逆に目を見開いたときは、1部分を見る感じで1点に焦点が合うと思います。
目を見開く・・・F値を小さくする 目を細める・・・F値(絞り)を大きくする
実際に写真を見て頂ければと思います。
F値を小さくしました。 後ろにあるabicaseがボケていることがわかると思います。
F値を大きくしました。 後ろまでピントがあっていますよね。
F値に関してはこんな感じ。目を見開く(F値小)、目を細める、(F値大)を覚えておきましょう!
シャッタースピードって? photo credit: Chris-Håvard Berge via photopin cc
シャッタースピードが速い、遅いというのは目で言えば瞬きのようなものです。一瞬なのか、目を何秒か開けておくのか。
シャッターが閉じている状態は目をつぶっている状態ですよね。 シャッタースピードが速いってことは、目を一瞬だけ開けます。遅いってことは、目を長い間開けます。
一瞬だけ目を開けても、その瞬間しかわかりませんよね。そして一瞬しか光を取り入れることができないので、暗い。 長い間あけると、逆ですね。開けている間、色んなものが見えるし、光があるので見えると。
写真で見てみましょう。
シャッタースピードを遅くしました。普通に見えていますよね。シャッタースピード1/10です。
シャッタースピードを速くしました。目を一瞬開けるだけ、なので光がない状態です。シャッタースピード1/2000です。
シャッタースピードが速い場合、一瞬を切り取ります。別の写真を見てください。
飛行機を撮ったときの写真です。シャッタースピードが速いので、一瞬を切り取れています。
同じく飛行機。シャッタースピードが遅い場合、目を開いている間飛行機は動くので、このように動いた軌跡が写ります。
シャッタースピードが遅い場合、光を取り込んで明るく写すことが出来るので、夜でも明るめの写真を撮影することが出来ます。
ただし、シャッターを開ける時間が長いということは、その態勢で動かないようにしないと写真はブレてしまいます。 この場合、絞りのF値を小さくすることで、目を開く(瞳孔を開く)ので、多少は明るく撮影することができるので、その分シャッターを開ける時間を短くすることが出来ます。
絞り×シャッタースピード 重要なのは、自分が「どういう写真を撮りたいか?」ということを念頭において、絞りとシャッタースピードを決めてあげるということです。
例えば躍動感がある写真を撮りたかったら、わざとシャッタースピードを遅くして、少しブレるような写真にしてもいいかもしれません。 例えば中心のモノを引き立てた写真を撮りたかったら、F値を小さくして、背景をボケさせたらいいかもしれません。
同じ写真でも、絞りとシャッタースピードの組み合わせで色んな写真を撮影することが出来ます!
みんなでいっぱい写真を撮って行きましょう!!
何かやってもいいかもしれないなー。
Flickrやってます。saiut Photostreamに僕の写真をアップしているので、よかったら見てください!!