香川真司にみる「挑戦」と「請われること」の境目
マンチェスターユナイテッドに所属している香川選手が、前所属チームであるドルトムントへの復帰が決定しました。
香川真司のドルトムント復帰がついに決定!現地サポーターは大興奮 - NAVER まとめ
マンUでは、前年に獲得してくれたファーガソン監督からモイーズ監督にスイッチし、 昔ながらのプレミアサッカーの放り込みサッカーに転換し、居場所がなくなってしまいました。 (香川選手は相手にとって危険な位置でのパスの受け手としては能力高いけど、ハイボールには弱い..)
マンUはまさかの7位に終わり、今年は2014ブラジルワールドカップでオランダを3位に導いたファンハール監督へスイッチ。 プレミア優勝を目指すため、たくさんの選手を獲得しました。 香川選手の得意なポジション「トップ下」にはマンUにはたくさんいる上にトップ下の選手も獲得。そして香川選手は序列がどんどん下がってしまい、ファンハール監督のお眼鏡にかなうことはありませんでした。 リンク:マンU指揮官、開幕前の香川のプレーに納得いかず「思いや哲学を満たせず」 – サッカーキング
そこで香川選手が取った行動は、古巣のドルトムントへの復帰です。 香川選手はマンチェスターユナイテッドで監督の構想外になっている状態でのレギュラー穫りに挑むより、 現地ファンやはたまた監督、チームメートから「帰ってきてほしい」とみんなに言われている状態のドルトムントへ復帰を決めました。
そこについてちょっと考えてみたいと思います。
どちらを取るかは難しい
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ドルトムントでのプレーが「簡単」とは言えませんが、マンUにそのまま残っていた場合、数多くのライバルと競争せねばなりません。 失意のワールドカップを経て改めてマンUで1から勝負をすると誓った香川選手ですが、同じポジションに選手を獲得され、ポジションを失ってしまいます。同じポジションの選手を獲得するということは、香川選手に対して信頼が置けない状態であるといいます。 というか5人ぐらいポジションがかぶっている選手がいたんですよね。
逆にドルトムントはどうかというと、こんな感じ。
香川とドルトムントを結ぶ「絆」の強さは、ザハとクリスタルパレスにも負けていない。2年前に涙で別れを惜しんだユルゲン・クロップ監督といい、マンUからの「シンジ解放」を訴え続けたファンといい、相思相愛の状態だ。帰還を告げるクラブの公式ツイートには、タッチライン際で向き合うクロップと香川の写真に「帰ってきた!」の文字があった。
リンク:ドルトムント復帰は“運命”だった。香川真司、不運の2年間と古巣の絆。(1/4) [プレミアリーグの時間] - Number Web - ナンバー
もちろん2年前よりクオリティが上がったプレーをしなければならないでしょうし、何よりレギュラーが確保されているわけじゃないですけどね。
マンUで試合に出れるかわからないまま挑戦を続けるか。それともドルトムントで試合に出れる確率が高い状態にいるか。 ドルトムントに戻ることを「勝負から逃げた」と捉える人もいるかもしれません。
どちらがいいのでしょう。
どっちもやりがいはあると思う
香川選手はドルトムントへの復帰、「信頼されている場所」を取りました。
例えはちょっと違うかもしれませんが、「自分の能力以上の人がたくさんいるけど自分の能力が発揮出来るか分からない場所」と「自分と一緒ぐらいの能力で、みんな一緒にやっていく場所」。 ドルトムントもすげークラブですが、マンUはやっぱり歴史もあるしビッグクラブですからね。
どっちも自分を高めるにはいい場所だと思います。 ただ、香川選手の場合で言うマンUにいる方が成長出来るっていう人の方が多そうですけどね。
自分はどのタイプなのか? こういうところでも自分に当てはめてみると面白いかもしれませんね。
おあとがよろしいようで。