甲子園を沸かせてもプロ野球は沸かせることが出来ない。やはりプロ野球は面白い!

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大阪桐蔭高校時代の3年夏の甲子園で、左腕最速となる156キロを記録。2回戦の藤代(茨城)戦では当時大会タイ記録となる19奪三振をマークした。しかし、高校野球史にその名を刻んだ剛腕のプロ生活は度重なる故障との戦いだった。結局、1度も公式戦の一軍マウンドに上がることなく26歳を前にした今秋、8年間の現役生活にピリオドが打たれた。

via:元巨人ドラフト1位・辻内崇伸「8年間の悔恨」を語る

ロマンあふれる156km左腕の辻内投手が自由契約になり、引退しましたね。 巨人もよく8年間も置いてたなぁとは正直思いますが、「いつかはあの剛速球を再び」と思っていたので、寂しいものがあります。

ケガに泣かされた野球人生

単純に力が足りなくて自由契約になったのではなく、辻内投手の場合はケガが最後まで結局治らなくての退団でした。 (ケガも実力の内、ということもあるかもしれませんが)

――ケガに苦しんだ8年間だったと。そもそも、最初に痛みを感じたのは?

「振り返ってみれば、高校2年の夏ですね。大阪府大会で3連投ぐらいして、その時に肩を痛めたんです。針を打ちながら、何とか投げていた感じですね。ただ、3年の時は不思議と痛みはありませんでした。治ったのかなと思っていたら、プロに入ってすぐ痛くなって……。それから良くなることはなかったです」

既に高校時代にケガをしてたんですね。プロに入ってからは靭帯の断裂とか更なるケガに悩まされ、 あれだけ将来を渇望された選手が1軍のマウンドに立つことなくプロの世界から去りました。

ケガがなければ…という、「たられば」がよく似合う選手ですよね。 (結局ノーコンが治ってないようなので、厳しいかもしれないですけど)

厳しいからこそ輝ける

辻内投手はどう頑張っても「輝いた」とは言えないですが、それほどに厳しい世界だからこそ見ていて楽しいんですよね。 プロ野球は全国レベルの高校生とか、社会人野球のトップレベルの人が毎年入ってきますよね。

それでも活躍出来ない人が多い。その中でスタメンを勝ち取るなんて夢のまた夢。

ケガに泣かされても決死のリハビリで帰ってくる選手が面白い。 エリート街道まっしぐら(例えば楽天マーくん)な選手も面白い。 1年だけ光り輝いた選手(例えばオリックス小松選手)も面白い。 その夢に敗れる選手を見るのが(言葉は悪いけど)面白い。

プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達 | TBSテレビ テレビ番組でもこんな番組もあります。 ここには光り輝くプロ野球だけでなく、泥臭い暗いプロ野球もあります。

―― 今季は公式戦の登板はなく、8月31日のプロ・アマ交流戦(帝京大)で1イニングを投げたのが、唯一の実戦登板でした。

「あの試合に投げるというのは、1カ月前からわかっていて、そこに向けて調整していたんです。でも、1週間ほど前にヒジが痛くなってしまって。それでもコーチの方は『頑張って投げてみろ』と言ってくれて、それで投げたんです。正直、ヒジを痛めた時点で『ここまでかな』という気持ちはありました。実際に球速もMAXが131キロで、ボールのキレもない。これはプロのピッチャーのボールじゃないなと思いましたし、どこか諦めの気持ちもありました」

ロマンを残したまま引退するのも面白い。

厳しい世界に身を置くということ

もちろんプロ野球だけではなく、色んな世界があります。 仕事でもノルマが達成出来なかったら・・・な仕事もあるでしょう。 1つのミスも許されない職場だってあるでしょう。

そこに身を置いてがむしゃらにやっているからこそ輝くこともあるのでしょう。

今夢中になれているものはあるのかな?

おあとがよろしいようで。