カメラ超初心者に贈る!(番外編) 「オールドレンズ」でマニュアル撮影してコツを掴もう!
今は「デジタルカメラ」ですが、昔は「フィルムカメラ」(銀塩カメラ)でしたよね。
暗い部屋で何か液体にフィルムを浸けてるアレ、です。
当時の銀塩カメラに使われていたレンズは今では「オールドレンズ」と呼ばれ、 一部では人気だそう。
そんな僕もオールドレンズをゲットして撮影してみました。 (飛びついた一番の理由は安い、ですけどねw)
あ、レンズそのままでは使えないので、マウントアダプターが必要になります!
今ではオートフォーカスを使ってシャッターを半押しするとフォーカスがあたって簡単に 「いい写真」を撮影することが出来ますが、オールドレンズではそれが出来ません。 マニュアルで撮影しますので、撮影の「感覚」を掴むには実はいいのかもしれません。
マニュアルで撮ろうぜ!
オールドレンズでは絞りもシャッター速度もフォーカスも自分で決定して撮影します。 モードダイヤルで言えば「M」、そしてレンズ側ではマニュアルフォーカスの「MF」になります。
カメラ側で絞りを決定しますが、オールドレンズではレンズ側で決定します。
絞り(F値)はどれぐらい目を細めてピントを合わせるかという話は以前したことがありますが、 オールドレンズで見てみるとその意味がわかると思います。
▲F16。絞りが閉じていて、光がなかなか入ってこないですよね。
レンズが開いたり閉じたり。もちろんF16の方が光が入らないですよね。
参考:カメラ超初心者に送る!(1)「絞り」、「シャッタースピード」とは何か?
難しいけど会心の一撃に震える
絞りを決めて、シャッタースピードを決めて、そしてピントも合わせていざ撮影。
最初のうちは暗すぎたり明るすぎたり、あるいはピンボケしていたりなんとも言えない悲しい写真が多くなってしまいますが、 時々ピントも絞りもシャッタースピードもビシッと決まる写真が撮れます。
そのときの何とも言えない満足感がすごいですね。
僕はだいたいAv(絞り優先モード)で撮っていますが、オールドレンズでは全部自分で設定して撮らなければなりません。 全部設定してもピントが合ってなかったらダメですし、ピントがあっても暗すぎたり明るすぎたり。
色んな設定で撮っていくうちに、少しずつ「こんな感じかな?」という写真が生まれてきます。
体系的に「どう撮るか?」がわかるいい練習になるなぁと思いました。
撮った写真を見てみる
雨上がりは、「石庭」がオススメだそう。今回は奈良にある「慈光院」という場所で撮影してきました。
サイトから引用しますが、全てが「もてなす」という気持ちの中で作られていてとても素晴らしい場所でした。 ありきたりな表現かもしれませんが、この中に足を一歩踏み入れたときグッと息をのみました。
寺としてよりも境内全体が一つの茶席として造られており、表の門や建物までの道・座敷や庭園、そして露地を通って小間の席という茶の湯で人を招く場合に必要な場所ひと揃え全部が、一人の演出そのまま三百年を越えて眼にすることができるということは、全国的に見ても貴重な場所となっている。
via:奈良 慈光院の公式サイト
そんな中で撮った写真たちです。 ピントが甘かったりするのはご容赦を。 ROKKORのレンズは緑がハッキリでる印象。昔のレンズなので周辺減光するのは仕方ないですが、逆にそれが相まって「雰囲気のある」写真を作ってくれていたりします。 そんな**「昔ながらの写り」**が人気の秘訣でしょう。
使用したレンズはこれ。 ★MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm F1.4★ 1973年発売のレンズです。
少しばかりFlickrにもアップしてます。 慈光院 - a set on Flickr
楽しい!
自分で作品を作ってる感じがあるこのオールドレンズ。 「密かな人気」にも納得です。
次はどのオールドレンズを買おうかなぁ〜w
おあとがよろしいようで。
撮影に使用しました!
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3
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キヤノン 2012-03-22
KIPON製ミノルタMD・MC・SRマウントレンズーEOSマウントアダプター
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KIPON