マザーボードを交換するとOSが起動しなくなるから注意!その原因と対策をご紹介。
Windows7で使用していたマザーボードがネットワークに繋がらなくなったり、USBが反応しなくなってBSODが乱発するようになって、 あまり使い物にならなくなりました。それがキッカケで、マザーボード交換に踏み切りました。 (正確にはCPUもついでに交換)
しかし、マザーボードを変更するとOSが起動しなくなってしまいました!!
実はマザーボードを交換すると、OSが立ち上がらなくなる罠があったのです。 調べると「OSの再インストール」と書かれているサイトも多かったのですが、 OS再インストールなしに復帰させる方法もありましたので、シェアしたいと思います!
※追記:こちらの記事は自作PCをされている方を対象としております。 メーカーPCのOSは、「メーカーPC用のWindowsライセンス」となりますので、もしメーカーPCのマザーボードを変更した場合は、ライセンス違反となります※
前のマザーボードに繋ぎ直す
まずは前のマザーボードで起動させる必要があります。 もし前のマザーボードが壊れてしまって交換した場合であれば、Linux等をCDブートして行う必要がありそうです。(この方法は割愛)
前のマザーボードに繋ぎ直せば正常に起動するはずです。
レジストリをいじる!
レジストリの値を変更する必要があります。 ※念の為バックアップを取得しましょう!
[Windowsキー+R]→「regedit」と入力し、Enter。
以下のキーに移動します
▲HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Aliide.sysへ移動します。
下記全てのレジストリに対して、同じく値を「0」に変更してください。
- Amdide.sys
- Atapi.sys
- Ataport.sys
- Cmdide.sys
- Intelide.sys
- Msahci.sys
- Pciide.sys
- Pciidex.sys
- Viaide.sys
これでOKです! 再度新しいマザーボードに繋ぎ直して起動してみると、正常に起動するはずです!
原因は?
では、何故マザーボードを繋ぎ直すとOSが起動しなくなったのでしょうか。
マザーボードを変えると、チップセットが変わります。
チップセットとは、簡単にいうとこういうことです。
マザーボードに接続されている機器(CPU、メモリ、グラフィックボード、LAN)のデータの受け渡しを管理しているところです。
ということは、「前のマザーボード」でWindowsを起動するためのHDDへアクセスしていた部分(IDEコントローラ)がマザーボードを新しくすることで変わってしまいます。
すると、HDDには「前のマザーボード」でアクセスされるように最適化されていたのに、それが変わったためにアクセスできなくなって起動しなくなったということなのです。
今回変更したレジストリは**、「新しいマザーボードでもIDEコントローラを有効にする」**という処理です。 普段は、必要のないものはオフにするようになっている(値が3)ものを有効にしました。
1つ注意点として、こんなこともあるようです。僕のPCでは遅延は感じませんでしたが…
ただ、そもそも「Windows Vista のインストール処理では、使用されていないすべてのストレージ ドライバが無効にされ」ているのは「オペレーティング システムの起動処理の速度が向上」するためなので、必要でないストレージドライバを最初から有効にした場合にはOSの起動速度に影響を与える、すなわち遅くなる可能性がある。その点は注意されたい。
ということで、マザーボードを変更することになった場合は気をつけましょう!
おあとがよろしいようで。