「日の丸構図」の何が悪い!寄ればいいんだ!"iPhoneでの『ええ写真』の撮り方"(2)

目次

iPhoneで"ええ写真"を撮ろうシリーズ第2弾!

前回はこういうお話をしました。

iPhoneでの”ええ写真”の撮り方!(1)「三分割法」を駆使しよう! | TRAVELING

三分割法を使って、点の上に被写体を置いたり風景を三分割する方法です。

今回はいわゆる「日の丸構図」を使ったテクニックをお話したいと思います。

日の丸構図って?

前回説明した三分割法と同じような画像を用意しました。

緑の○を被写体と考えてください。

まるで日の丸の国旗のように、ど真ん中に被写体を置いて撮る写真の構図のことを俗に**「日の丸構図」**といいます。

よく初心者が撮りがちな写真なのです。集合写真とかだったらみんなを入れるように撮ったりするのでいいのですけど、 「ええ写真」を撮るにはこの写真では少しぶちゃいくです。

実際に日の丸構図の写真を撮ってみます。ちょっとオシャレぶるために香水撮ってます。

背景も何も考えず、とりあえず香水をど真ん中に撮った写真。証明写真じゃねぇんだから。

侮るなかれ、被写体をど真ん中に置いた「日の丸構図」でもちょっと変えるだけで劇的に写真が変わります。

2つご紹介したいと思います。

寄れ!

寄る。これはかなり使えるテクニックだと思います。 実際に写真を見てもらったほうが早いかもしれません。

ぐっと寄ってみます。被写体はど真ん中のまま。

ギリギリまで寄って…パシャっ!

いかがでしょう?なんて書いてるかは読めませんが。

ぐっと寄っただけで、すごく存在感のある写真が出来ます。 寄ったときの"ええこと"は、「周りのいらないものが写らない」「存在感がめっちゃ出る」ということです。

寄ることで背景のいらないもの(最初の写真でいうところのMBAとかメモ帳とか)が消えて後ろの背景がボケてます。 寄ることで**「「「香水!!!」」」**といった存在感が出てます。

もう1つ紹介しましょう。

角度を変えてみる

角度を変える。もう1つ付け加えると、**「寄って角度を変える」**です。

こちらも見て頂いたほうが早いですね。 被写体はど真ん中に置いてますが…

右下からなめるように。

角度を変えて、左上から見下ろすように。

これで撮影してみましょう。グリッド線邪魔やし。

右下からなめまわす!!ちなみにフタの左側にぼやけて見えるのは僕の個人名刺。4Sはだいぶボケます。

左上から怒りの見下ろし!!まるで気分はスカイツリー!

いかがでしょう。単に真ん中に置いた被写体を素直に真ん中から撮るのではなくて、角度を変えてみる。

このメリットは、角度を変えることで「被写体の表情が変わる」ことにあります。

表情が変わる。これは、モノを側面から見たり、裏側を見たり。見る場所を変えることで全然違う作品が出来るということです。 新たに1例。

先ほどのように、「寄って角度を変えて」みた僕のeneloopです。

思い切って角度を変えてみます。

側面です。側面はUSBが2ポートついていますよね。同じeneloopでも、これだけ角度を変えると全くの別写真になります。 普通に写真を撮るならば上側のeneloopが光ってる写真を撮るかもしれませんが、 「角度を変えると違う!」ということを知っていると、他の人とは違う、一風変わった写真を撮ることが出来ます。(いいか悪いかは別として)

いかがでしたか?

前回は、「ど真ん中に被写体を置くんじゃねぇ!三分割法を使え!」と言いながら、いきなり今回は「ど真ん中に被写体置いても"ええ写真"は撮れるんだぜ?」ということを紹介しました。

この2つの結果を見るだけで、写真に正解はないんだということがわかりますよね。

だから写真は奥が深い。その上iPhoneは加工まで出来ちゃうから余計に奥が深い。

また次回お楽しみに!

おあとがよろしいようで。