カメラ超初心者に贈る!(2)「ISO感度」、「ホワイトバランス」って何?
photo credit: Hossein Ghodsi via photopin cc
前回の、絞りとシャッタースピードって何?というエントリを書きました。 →カメラ超初心者に送る!「絞り」、「シャッタースピード」とは何か? | TRAVELING
「絞り」、「シャッタースピード」の次に聞いたことあるんじゃないかな、という言葉に、「ISO感度」とか「ホワイトバランス」という言葉があるかと思います。
てなわけで今回は、「ISO感度」と「ホワイトバランス」について書きたいと思います!
▼連載一覧はこちらよりどうぞ! カメラ超初心者に贈る! | TRAVELING
ISO感度ってなに?
photo credit: claudiaveja via photopin cc
いきなりここでちょっとだけ脱線。シャッタースピードの話です。 シャッタースピードが早いと、前回のエントリでは「目」に例えましたが、一瞬だけ目を開けても光を取り込むことが出来なくて、暗い写真になってしまいます。
その場合、シャッタースピードを遅くして、「目を開ける時間を長くする」と光を取り込むので明るい写真が撮れますが、次は長い間光を取り込むので、ブレてしまう可能性がが出てきます。
こちらのエントリに比較写真も交えて説明しているので、是非ご覧下さい。
カメラ超初心者に送る!「絞り」、「シャッタースピード」とは何か? | TRAVELING
暗いときにシャッタースピードを早くすると真っ暗な写真になってしまう…かといってシャッタースピードを遅くするとブレてしまう…
こんなときに活躍するのが、そう、ISO感度です。
ISO感度とは
ISO感度っていうのは、簡単にいうと、「暗いところでも明るく写すよ!」という便利屋さんなのです。
光を取り込む力を増幅させる、いわゆる界王拳のようなものです。界王拳知らない?ならこちら。→界王拳とは - ニコニコ大百科
ISOの数字を大きくするほど、明るく写真が撮れちゃいます! ISO100、ISO200、〜ISO1600〜ISO3200…と、「20倍界王拳!!」みたく、光を取り込む力を増幅していきます。実際に写真を見てください。
これが、ISO100で撮った写真。
これがISO3200で撮った写真。
同じ明るさに見えると思いますが、違いはシャッタースピードにあります。ISO3200のほうがシャッタースピードが早いですよね?
つまり、ISO先生が光を取り込む力を増幅させて、シャッタースピードを早くしても大丈夫だぜ!!シャッタースピード遅くないからブレないぜ!としてくれているのです。
じゃあ、ISO感度高くして撮っておけば良いじゃん!!という方もいらっしゃると思います。 しかしそううまくいかないのが世の中の常。
ISO感度にも弱点が…
界王拳20倍とかで戦ってると、身体への負担が大きくて長続きしないですよね。これが界王拳の弱点。
では、ISO感度の弱点は?
**ISOが高い状態、ISO感度を高くした状態で撮影すると、ノイズが入ってしまいます。**ザラつきます。
テレビとかでよく見る、例えば夜に動物を隠し撮りしているときの映像みたいなものです。あの映像ってザラザラしていますよね?? あんな感じ。
さっきの画像を大きくしてみるとよくわかると思います。
これが、ISO100で撮った写真。
これがISO3200で撮った写真。
ISO3200で撮った画像の方がザラついてますよね?
なので、どうしてもブレる!!というときにISO感度先生の力を借りる、というのが賢い使い方じゃないかな、と思います!
ホワイトバランスってなに?
photo credit: BurgTender via photopin cc
色には温度がありますよね。温度が高いほど「青く」見えるのは小学校か中学校の理科で習ったと思います。
白い紙にろうそくの火を映すと赤っぽく、蛍光灯の明かりなら青っぽく見えますよね。
ホワイトバランスとは、「赤っぽく、青っぽく?そんなの関係ねぇ!白い紙は白に写すぜ!」といったものです。
色の温度はこんな感じ。低いものから順に並べます。
- ろうそくの火
- 電球の光
- 蛍光灯の光
- 曇りの空の光
ろうそくが赤、蛍光灯が青なので、温度が高いものほど青っぽく写ります。
実際にホワイトバランス(WB)を設定した写真を見て頂きたいと思います。
曇り空の中で撮影しました。
この写真のホワイトバランスは「曇り」です。自然な色をしています。
この写真のホワイトバランスは「電球」です。青っぽい色をしているのがわかると思います。 つまり、ホワイトバランスの設定が実際の光の温度より低い場合、光の強さと合わず、青っぽい写真ができてしまいます。
逆のパターンも見てみましょう。これは、間接照明のような暗めの光、即ち色の温度が低い状態で撮影しています。
この写真のホワイトバランスは「電球」です。自然な色をしています。
この写真のホワイトバランスは「曇り」です。赤っぽい色をしているのがわかると思います。
つまり、ホワイトバランスの設定が実際の光の温度より高い場合、光の弱さとは合わないので、赤みが強い写真ができます。 これで、だいたい光の温度とホワイトバランスのイメージが出来たと思います。
ホワイトバランスの設定を合わせて自然な色を出した写真を撮るのももちろん、ホワイトバランスを逆手に取って、赤みの強い、または青みの強い、異世界のような写真も撮ることが可能になります。 もちろん瞬間を切り取った、自然な風景写真も面白いのですが、写真の設定によって「自分の世界を作り出した」写真を撮ってみるのも面白いのではないでしょうか?
最後に
前回の「絞り」、「シャッタースピード」に続き、今回は「ISO感度」、「ホワイトバランス」の解説をしてみました。
この4つの組み合わせだけでも、色々な写真を撮影することができます。そうして写真を撮っていくと、この組み合わせだけでは飽き足らず、レンズに手を出していくのですね…!!!
レンズ?そういえばレンズってどういうものがあるのでしょうか??ふむ。
Flickrに僕の撮った写真をアップしています!よかったらご覧下さい♪→saiut’s Photostream
おあとがよろしいようで。