長谷部誠と長友佑都、2人の共通点って。
皆さんご存知のサッカー日本代表の2人の本を読みました。
2人の考え方、行動力、自分の「芯」。サッカー選手ならずとも読んで損はないと思いました。そして、長友は同い年。1986年生まれです。どうしてこうも違うのか? 2人の考え方に触れてみたいと思います。
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣[Kindle版]
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長谷部 誠 幻冬舎 2012-09-12
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長友佑都 ポプラ社 2011-05-25
心を整える。
長谷部誠にとって心の感覚は**「メンタルを強くする」ではなく「心を整える」**ことであると言っています。イメージとしては、エンジンに油をさすようなことだと。
日々、心に有害なものをなくし、有害なことが起こればすぐに「整える」ことができるようにする。 この本で紹介してくれている「56の習慣」は、タイトルだけみると、うんうんわかる、とうなずけるものばかりです。
ただ、それを実践出来ている人がどれだけいるのか?自分は実践出来ていないようです。何故か?苦しい道から逃げるのは楽だから。そういうことなんだろうと、この本を読むとわかりました。動いているつもりになっていないか?改めて考えていこうと思います。
そして、紹介してくれていることを習慣化できるとどれだけ心が穏やかに、日々最大限にパフォーマンスを発揮出来るのだろう。そう感じずにはいられませんでした。 印象に残っているところを少し紹介したいと思います。
【自分の時間を必ず作る】 どれだけ忙しくても、一日一回、深呼吸して目を閉じて自分の時間を作る。 思い浮かんできたことに思考を巡らせたりして、ザワザワとしている心を鎮めていくことで、メンテナンスを行う。
【自分を後退させない為に】 愚痴を言うことは、自分の今の問題点から逃げていることになる。負の言葉は、自分の現状を捉える力が鈍る。 愚痴を言わないでおけば、自分の問題点を見つめ直すことが出来る。負の言葉を言わなければ、自分の心を整える事が出来る。 恨み貯金はせずに、体を動かすなりしてリフレッシュし、次へ進んでいく。
【運を口説く】 女性と同じように、自分から動かないと振り向かない。普段から取り組むべきことに取り組み、万全の準備をしておく。 がむしゃらではいけない。ただ、努力はひけらかさない。
【変化に対応する】 「正解はひとつではない」「考えは生き物。常に変化していい」 脱皮して生きていく(ニーチェの言葉)
【苦しいことには真正面から】 苦しいときこそ明るく。これを乗り越えたら…を想像する。迷ったら難しい道へ。楽な方へ逃げると誰かが傷つく。 苦手な人には一度自分から歩み寄る。 悪いとこを探すのではなく、良いところを探して一度信頼してみる。 競争は自分の栄養になる。競争で自分は進化する。「逃げずに向き合い続ければ身体の隅々までその栄養が行き渡る」
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣[Kindle版]
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長谷部 誠 幻冬舎 2012-09-12
日本男児
同い年、今年25になる男の自叙伝。世界一のサイドバックになるという言葉の元、「メンタル」という言葉が多用されている。
テレビや新聞で見るこの人のコメントはいつも自信に満ち溢れているけど、そうではなかったこと部分が語られている。
こんなにも日々ストイックに生きることが出来たなら、と後悔にも近い気持ちにもなったりしましたが、それ以上にすごいなとシンプルに思いました。
そして、自分は実践出来ていないんだと、強く感じました。 印象に残っているところを少し紹介したいと思います。
【環境のせいにしない】 顧問の先制の言葉。「環境のせいにするな。すべては自分次第で変えられる」 中学ではよくサボっていた。 現実から目をそむけて逃げてしまわずに立ち向かうことが出来れば、環境は変えられる。
【自分の弱点を見つける】 自分の弱点の感度を鈍らせない。弱点は練習、勉強することで補うことができる。 見つけられなければ、「成長は止まってしまう」
【逆算をする】 目標に向かって日々行うことを逆算し、クリアする。 変化するたびに対応していく。
【準備を怠らない】 突然のチャンスに対して毎日準備はかかさない。 チャンスを引き寄せる為に、ネガティブな要素は持ち込まない。 妥協をしない。 うまくいかないことに理由がないことはないから、原因を突き止め、学ぶ。
【メンタルコントロール】 心の大きさ、余裕を持つ。 その為に、向き合い、心と会話して感情コントロールをする。 小さなことでカリカリしない。集中して取り組む。
【神様は乗り越えられる試練しか与えない】 努力は裏切らない。ムダにならない。 今、その努力を感じられなくても、将来感じることができるときがきっとくる。 「苦しければ苦しいほど、自分が成長できるチャンス」
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長友佑都 ポプラ社 2011-05-25
「感謝」と「人」
2人の共通点は、この2つだと思います。 2人とも家族やスタッフに対して感謝の気持ちを絶対忘れないようにしているように見えました。
長友はこんな風に言っています。
僕は人との出会いに恵まれていると痛感した。だから、改めて僕は感謝する。 感謝の気持ちがあるから、僕は成長出来る。この気持ちがなくなったら、僕の成長は止まってしまうだろう。 感謝の心があるから、恩返ししたいといつも考える。そのためには成長しなければいけない。 誰かのためにという思いが、努力を支えてくれているのかも知れない。
かっこ良すぎます。
そして、人について。2人とも指導者に恵まれたと言っています。 長谷部はこんな風に言っています。
あまり「運がいい」という言葉は使いたくないのだけれど、 小学校、中学校、高校時代の指導者に関してだけは僕は本当に運が良かったと思う。 各年代に必要なことを教えてくれた3人の指導者に、 抜群のふさわしいタイミングで出会うことができたからだ。
そして長友は、不良だった中学時代に先生の本気に触れて変われ、大学時代にサイドバックを見出されました。
あ、あと1つ。2人とも現状に満足することなく、「自分は弱い」とまだ思っているところ。心を整えるのは弱いからだと。 弱いからこそ逃げ道を防ぎ、頑張れる自分を貫いたと。未熟であると思うということは、成長できると同義になるんですね。 だから、2人は現状に満足しない。現状に満足しない心を持って、前に進むことができるようになりたいと思います。
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣[Kindle版]
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長谷部 誠 幻冬舎 2012-09-12
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長友佑都 ポプラ社 2011-05-25