僕は中学から本格的にバスケを初めて、社会人になった今でも続けています。 そして野球はやったことないし、バッティングセンターでも全然ボールに当たらないし。
そんな状態だけど、野球は大好き。正確に言えば見るのがめちゃくちゃ好きです。
バスケしかしてないし、野球なんて全くやったことないのに何故野球が好きなんだろう。
考えてみました。
知ったのはパワプロ 僕が野球のことを知ったのは「実況パワフルプロ野球」です。64のパワプロ6が安く手に入ったのでやってみると、そのままハマってしまいました。
実況パワフルプロ野球2013
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このゲームにハマればハマるほど、選手の特徴(パワーがあるとか、盗塁が多いとか)がわかってきます。 パワプロ6は松中選手が足がCぐらいあったときじゃないですかね。。。
これで野球を知ったので、スライダーは本当に真横に曲がるって思ってました。
ここ2、3年パワプロは買ってなかったのですが、2013は買いました。 面白いですよー。
好きになったのは「あぶさん」 野球を知ったのがパワプロであれば、好きになったのはあぶさんです。(特にホークスを)
連載から41年。「あぶさん」が遂に終わりを迎えます。 | TRAVELING
そのあぶさんは遂に終わってしまったのですが、やっぱりあぶさんを知れてよかったなぁって思ってます。 野球を好きになったのもそうですが、それ以上に何か「人情」について教わった気がします。
「この野球選手ってこういう人やんな」って僕の先入観があるのはあぶさんのせいw 小学校〜中学校時代にこの本を読んで人の繋がりってのを知った気がします。
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熱闘甲子園 最後はこれ。高校時代は熱闘甲子園にハマりました。 実際に甲子園に高校野球を見に行ったのは2回ぐらいですけどね…(友達の高校が出場したときかな)
当時は弱小バスケ部に所属していたのでレベルは違えど、同世代の人間が努力するのは心打たれますし、すごく刺激をもらいます。
僕のスポーツニュースザッピング順番! | TRAVELING
ここにも書きましたが…
その裏には選手の色んな想いもありますし、プロフェッショナルな考えがあります。 そんな考えに触れることが出来る機会はやっぱり少ないです。
プロではないにしろ、何故そこまで全力で取り組むのか?というものには興味深いものがあります。 それは仲間のためであったり家族のため、ライバルのため…
青臭いかもしれないけど、やっぱいいですね。 今でも見てます。
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テレビを見る回数というか時間はかなり減ってきたんですが、スポーツ好きな僕はスポーツニュースは別。 スポーツの結果を見るのは楽しいですし、たまに結果に至る過程も見れて面白いです。
各テレビ局は色んなスポーツニュースをやっています。 もちろん内容が同じだったりところもありますが、僕は色んなスポーツニュースを見てます。
なんでかって、面白いからです。
ということで、僕がどんなスポーツニュースをザッピングしているか紹介したいと思います!
始まりはNHK 21:50頃にはニュースウオッチ9のスポーツコーナーが始まります。
ここは10分弱しかないので、ざっくりとだけ内容を確認。 時間も早いので、見れないことももちろんあります。
ちなみに土曜はサタデースポーツ、日曜日はサンデースポーツ。(22:00~22:30) NHK サンデースポーツ サタデースポーツ サタデースポーツ・サンデースポーツのアナウンサーはこの人。人気ですなぁ。杉浦友紀
報道ステーションへ 22:45頃からは報道ステーションのスポーツコーナーを。 プロ野球のペナントレースが開催されているときは工藤さんが出てます。 サッカー日本代表の試合時は福田さんが。 あとは松岡修造さんですか。松岡さんが出てるときにやっている、スポーツの中身に迫っているコーナーが好きですね。
ワールドスポーツ11へ 23:00からはBS-1のワールドスポーツ11へ。 去年は「MLBハイライト」っていう番組をしてましたが、今年から「ワールドスポーツMLB」としてリニューアル。 メジャーのシーズンが終わったら「ワールドスポーツ11」と名前を変えて今やってます。
→ワールドスポーツMLB - NHK MLB開幕中はこちら。
海外のスポーツ(サッカーやゴルフ、NBAやNHLなど)の情報が見れるのがいいですね。特にNBA。
BS-1は朝や夜中に海外サッカーとかNBAといった試合を放映してくれるのでスポーツ好きは必見じゃないすか。
アナウンサーはこの人ですよ。田岡 咲香
すぽるとへ だいたい締めはフジテレビ系のすぽると。 毎日時間はまちまちですが、24:00ぐらいからですかね?
すぽると!って、結構スポーツの結果だけなくて、 色んなコーナーが充実しているイメージがあります。
プロ野球のシーズン終わりにはこんなコーナーやったり、楽しみなものが多いですね。 (プロ野球) すぽると 2013 プロ100人が選ぶ部門別トップ5 1/100 - NAVER まとめ
そして就寝へ。。
スポーツ面白いですね。 見てるだけで楽しくなるスポーツ。 その裏には選手の色んな想いもありますし、プロフェッショナルな考えがあります。 そんな考えに触れることが出来る機会はやっぱり少ないです。
それでも、スポーツニュースを見ているとその考えに触れる機会が増えるはず。
結果だけでなく、その過程を見るためにも、スポーツニュースを見るの面白いですよ!
っていうかアナウンサーがかわいいのがいいですね。
おあとがよろしいようで。
photo credit: darkmatter via photopin cc
あんまりバスケって人気ない!の理由については僕の考えを書いてみました。
参考:なぜバスケに人気がないのか考えてみた。 | TRAVELING
バスケをやっていて思うのが、観てくれている人はどのようなとこがポイントかってわかるのかなぁ、ってところ。 バスケはバーっと攻めてバーっと攻められて、の繰り返しです。 そこをどのようにスピードダウンするのか?どの部分が勝負の分かれ目となるのか?という、バスケの見るところを紹介したいと思います!
センターの攻防 photo credit: JMR_Photography via photopin cc バスケの華といえばなんといってもダンク。 ダンクが出来るのはだいたいセンターの選手で、ゴール下によくいる選手です。 スラムダンクで言えば赤木ですね。
そのセンターの能力は、試合の結果を左右しかねないことがあります。
特にリバウンド。スラムダンクでは桜木花道の武器として描かれています。 落ちたシュートを拾うやつですね。
リバウンドが強いってことは、チームメートが打ったシュートを拾えればもう一度攻撃出来ますし、相手のシュートを拾えばそこで相手の攻撃は終了します。
つまり、攻撃の成功率を高め、相手の攻撃回数を減らすことが出来るのです。
バスケの試合を見るときは、センターの「リバウンド力」というものに注目してみてください。
ガードのパスセレクション photo credit: reid.neureiter via photopin cc
バスケは点を入れないと勝てないスポーツです。 だから、やはり見る人にとってはゴールに注目します。 でも、バスケの攻撃はだいたいガードから始まります。 スラムダンクなら宮城リョータのポジションです。
ガードがどのような攻め方をチョイスするのか?というところが重要になります。 ガードが相手の弱い部分(or自チームのストロングポイント)を理解出来ていればそこを起点に攻撃出来ます。
バスケではパス1つが結構難しいです。コートが狭いですから、結構ディフェンスにカットされたりしちゃいます。 そんな時はバウンドパスをしたり、相手の身長が低いときには高めのフワリとしたパスを送ることもあります。
この辺りはちと応用ですけど、相手のディフェンスがチームメイトの間に立ってパス出来ないときは、違うチームメイトにパスすることで相手ディフェンスが間にいなくなるので、そこからパスをすることができます。(角度をつける、なんて言い方します)
このように、ガードからのパス1つでもバスケの見所があるのです。
強めのパスなら「そのまま行ってしまえ」ってメッセージがこもってたりね。
強弱が面白い バスケは野球やサッカーと違って、まだまだマイナーなスポーツ。Yahoo!スポーツ(今はスポーツナビという名前です)でも情報量が段違いです。 見られる量が違うので、(あくまでバスケと違って)勝手に成長していきそう。
バスケは早い展開の中で、点を取るばかりではなくて、どこを見極めるかを探すのが面白いスポーツなのですよ!
見るべきところはまだあるので、それはそのうち。
おあとがよろしいようで。
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人気部活ベスト3に毎年入ってきそうな部活にバスケットボールがあります。(TRALELING調べ) あとの2つはサッカーと野球かなって思ってます。(TRALELING調べ)
しかし、日本のスポーツというジャンルに置いて、サッカーや野球に比べてバスケットボールは人気がありません。 人気の部活だし、それなりに競技人口もいるはず。それでも(もう一度繰り返しますが)他の人気部活の野球やサッカーにはかないません。
中高とバスケ部で、今も社会人でバスケを続けている僕がその辺りを考えてみたいと思います。
得点に対する喜びが少ない photo credit: mark shaiken : : photography via photopin cc
サッカーや野球と比べてみたとき、バスケは攻防が目まぐるしく移り変わるスポーツです。 攻めてたと思ったら次の瞬間守ってますから。
バスケはあの小さなリングに皆さんの思っている以上に点が入ります。入った瞬間に攻守が入れ替わります。 本場アメリカのNBAでは両チーム共に100点以上入ることご普通。ということは、攻守の入れ替わりが100回(1ゴール2点なので、100/2で50、それの2チーム)はあります。
バスケは得点入っても、喜びに浸る時間ってほぼないです。 だって浸ってたら点入れられるし。
そこが日本では人気のないところの1つなのかなって思います。
野球やサッカーって、得点入ったときは余韻に浸れるし、わかりやすいんですよね。 その間はサポーター、ファンと喜びを分かち合うことが出来る。 バスケは残念ながらそんな余裕はないです。点を入れたら守る。 バスケを知らない人が見ると、選手とその瞬間を分かち合うタイミングが少ないからあまり楽しくないのかも。
その上、日本は長らく野球という止まるスポーツが頂点に君臨していたこともあって、動くことが主体のスポーツは流行りにくいのかな、って思ったりします。
日本代表が強くない 残念ながらバスケの日本代表って強くないですよね。 サッカーならアジアトップだけど、バスケはアジアの5本の指にも入らないでしょう。
ちなみに2013年のアジア選手権では9位。 僕が生きているときにアジアトップになってほしいですね。サッカーはプロ化して20年。今や誰もが認めるアジアトップの国ですもんね。
じゃあなんでそんなに日本代表って強くないんでしょう。
リーグの体系が複雑すぎる photo credit: Makena G via photopin cc
バスケのプロリーグが出来たのは最近。 bjリーグっていうリーグです。 それまでバスケのリーグは実業団のJBLスーパーリーグがアマチュアの最高峰として活動してきました。 プロ化に関しては何度か動きがありましたが、JBLスーパーリーグの動きが悪く発展せず、ついにはJBLスーパー を脱退、bjリーグというプロリーグを発足させたという経緯があります。
そのあとを追って、別のプロリーグの日本リーグが発足しました。それは「JBL」。先ほどのJBLスーパーリーグをプロ化(アマチュアチームもある)したリーグです。
今はFIBA(FIFAのバスケ版)から1国1リーグが望ましいとの要望の元、「第3のプロリーグ発足」に向けて動いているそう。(断念したとの報道もあります)
これらは全てWikipediaの内容をまとめた内容です。 詳しくはコチラをご覧ください。(合ってるよね…) 参考:プロリーグ構想 (バスケットボール) - Wikipedia
一言でいうと、わけわからん。 難しすぎます。プロリーグに対して障害が多いのはわかりますけどね。 主にJBLの上の人とか企業が反対してるらしいです。
企業もこの景気でお金出せない→弱くなる→興行として成り立たなくなってくる
悪い流れ。。
そういえば昔、日本で行われた世界バスケで13億円の赤字を叩き出し、その処理で日本バスケ協会はゴタゴタってのがありました。上層部がぐちゃぐちゃなんですね。 その頃よりマシになってると思いますが、そんなトップがぐちゃぐちゃでは強化費も、健全なリーグも出来るわけない。
そういうことで、日本のバスケット自体がまとまっていないしリーグも乱立して何がどのチームかもわからない。となると、新しくバスケを見ようという人はどこを見たらいいかわからなくなりますよね。
色々理由はあるけど 色々理由はあるのだけど、部活が人気であることから、「プレーする」のは人気なバスケ。 僕も見るよりはプレーするほうが好きですね。
興行的に成り立つのはいつになるのかな。 やっぱり自分のやってるスポーツは気になるのでした。
バスケ、おもろいですよ。
おあとがよろしいようで。
代打で落合とホームラン王を争ったり、3年連続三冠王に輝いたり、当時のHR日本記録55本を越える56本のHRを打ったり、打率4割を達成したり。 現役生活ホークス一筋37年、26歳でプロ入り、引退は63歳。(コーチ・監督含めると41年)
これだけ見るとハチャメチャですが、それでも人情あふれる野球漫画「あぶさん」が41年の連載で、ついに終わります。
この「あぶさん」でホークスのことめっちゃ知れましたし、すごくかなC。
[N] 「あぶさん」2014年2月5日発売号で最終回
人情あふれる野球漫画 野球漫画といえば、試合を中心に展開されるイメージが強いですが、あぶさんはそうではないです。 冒頭に書いたハチャメチャな設定はありますが、人情あふれる漫画です。
ちょっと大人の人情野球漫画。
パッと思い出した1つのお話。
札幌の「円山球場」が札幌ドームのオープンによってプロ野球の試合が終了となりました(現在は数年に一度行われている様子) その円山球場最後の試合、雨の中試合が開催されて5回までなんとか試合を行いました。(5回まで試合をすると試合として成立するため) 両チームおよび審判団はこれ以上やるとケガの恐れがあるとして試合を中止しようとしますが、 あぶさんは大雨の中「普通に」守備につきます。それは、観客が円山球場最後の試合を雨の中見届けるために来てくれているのに、 「ケガが怖いから」「雨だから」という理由だけでこの試合を終わらせてしまっていいのか、というメッセージです。
このあぶさんの行動に心打たれた両チームおよび審判団は試合を再開し、 大雨の中9回まで試合をする…というお話。
心意気がこの漫画には多いです。 そして、日本の**「言わない美学」**というのもたくさんあります。 この話では、あぶさんは普通に守備についてメッセージを送ります。 無駄なことは言わず、行動1つで全てを納得させるようなメッセージ、です。
「行間を読む」ような話がたくさん出てきます。 この漫画は僕の父親が持っていて、中学生からとりあえず読んでたような野球漫画ですが、 今だからもう一度読みたい、と思える漫画ですね。
現役選手がめっちゃ出る パ・リーグの選手はこの作品に登場して初めて一人前の選手だと認められたとも言われている。
via:あぶさん - Wikipedia
連載当初から実在の選手がずっと登場し続けています。 ID野球で有名な野村監督が現役(南海で選手権監督)のころから続いている漫画です。
ホークス一筋なのでホークスの選手は多数出演しますし、パリーグの選手を中心に他のチームの選手もたくさん登場します。 あぶさんが40を超えてから、また色んな記録を出していき、まさに「球聖」になり誰からもまつられるようになってしまい、面白さが半減したなあと思いますが、 阪急のアンダースロー山田投手やホークスの門田選手、西武の東尾投手らが現役あたり(1980年頃)の話はすごく面白かったです。
ブックオフでちょっと立ち読みしてみてください。いや、買ってください。
それぞれの選手に個性があり、本当にこんな性格じゃないの?と思ってしまいます。
選手とあぶさんのエピソードとか、やはり行間を読ませるようなエピソードで、感慨深いような話が多いです。
残念だけど あぶさんが終わってしまうのは非常に残念ですが、僕はあぶさんでホークスを知り、好きになり、パワプロで野球をもっと知りました。
もっともっとみたいなぁと思う野球漫画。ビッグコミックオリジナル必見ですね。
おあとがよろしいようで。
今回紹介した漫画をチェック! 小学館コミック -ビッグスリーネット-[ビッグコミックオリジナル:あぶさん]
2006年プロ野球の大きなハイライトとして、日本ハムVSソフトバンクホークスの日本シリーズをかけたプレーオフ2ndステージがあります。 2006年10月12日 北海道日本ハム-福岡ソフトバンク プレーオフ第2ステージ 第2戦 (札幌ドーム)|「最高の試合」「名場面・名勝負」|2010年NPBスローガン「ここに、世界一がある」スペシャルコンテンツ
プレーオフ第1戦を落としたホークスは、あと1敗すると敗退が決定してしまう崖っぷちでした。
そんなときに登板したのが中4日の「負けないエース」斉藤和巳投手でした。 2006年シーズン、斉藤和巳投手は2度目の沢村賞を獲得しています。 (ちなみに生涯成績79勝23敗、勝率.775で歴代1位の勝率を誇っています)
試合は9回裏、2アウト1・2塁からセカンド内野安打でホークスはサヨナラ負けを喫しました。 (ちなみに斉藤投手はこの試合で9回に初めてセカンドにランナーを背負うぐらい、完璧なピッチングをしていました。) 斉藤投手は立ち上がることが出来ず、外国人選手のズレータとカブレラに抱えられながらマウンドを降りていきました。
この試合について、古田敦也の プロ野球ベストゲームという番組で 先発した斉藤投手、そして当時日本ハムのヘッドコーチをしていた白井一幸さんを迎え、 古田さんと語ってくれました。
負けないエース 斉藤投手の最大の武器は自身の「フォーク」だと言います。そう、145kmのフォークです。 145kmのストレートを投げれないプロのピッチャーもいるのに、145kmのフォークです。
斉藤投手のフォークは第1関節ぐらいで浅く握るフォークで、「あまり落差がない」と言います。 (めっちゃ落ちてるんですがそれは…状態ですけどw)
ただ、この速いフォークに加えて、斉藤投手の身長の高さにも秘密があります。 192cmの身長から投げ下ろされるフォーク。それはこの年のフォーク「被打率.158」に繋がりました。 まさに打たれない決め球でした。
斉藤投手の大きな特徴として「闘志むき出しのピッチング」があるかと思います。 ただ、自身では「精神面はもろい」ようです。 登板の前日は胃が痛くなり、ひどいときは胃薬を飲むこともあるそうですが、 **「背負えるもんは逆に背負って行ったれ」**という想いもあり、その力強さに繋がっているようですね。
日本ハムの戦略 負けないエースに対して日本ハムが取った戦法は「ツーストライクアプローチ」です。 この試合、5回裏に日ハム打線は28球も投げさせました。
「ツーストライクアプローチ」とは、「たくさん球数を投げさせる戦法」です。
つまり、ツーストライクから粘って甘い球だけを打つ、という戦法。 もちろんいきなりその戦法を取ることができません。日ハムは春のキャンプから特訓してきたと言います。
バットを振って、腕が伸びきる「自分の前」で打つとボールは飛ぶのですが、 それをあえて自分の体に近いところまでボールを呼び寄せ、打つ方法です。 体に近いところで打つと、ボールがよく見えて粘ることが出来るのです。
ちなみにこの戦法に対しては斉藤投手は疲れの感覚がなかったといいます。 それは、シーズン中だったら気づいていたかもしれないけど、この試合に賭けていたものは大きくて目の前のバッターを打ち取ることに集中していたから、です。 徐々にこの戦法で斉藤投手はスタミナを奪われていきました。 そのとき5番を打っていた稲葉選手は「徐々にフォークが浮いてきた(打ちやすくなった)」言っています。
先頭打者をフォアボールで出塁させてしまい、2アウトながら1・2塁。 1球目がボールになり、斉藤投手にマイナスな考えがよぎります。 「先頭打者にフォアボールを出したからフォアボールはもう出したくないからストライク取りたい」と。
そこで斉藤投手が一番自信のあるフォーク(それは稲葉選手が狙っていた球)を投げましたが、サヨナラに内野安打となりました。
斉藤投手は崩れ、「その後は覚えてない」というほど頭が真っ白になったといいます。 自分の肩はどうなってもいいというほど、その試合に賭けていました。
そこには、その年も7月に胃がんという病に倒れた王監督とへの想いがあったのです。
王イズム 巨人軍V9の立役者。「勝つという思いは誰よりも強かった」斉藤投手がそう語る王監督。 温厚な人だが、実は試合(ベンチ)ではかなり熱い監督で、逃げ腰なことをすると相当しかられたと言います。
7月に王監督が病に倒れた際、「後は頼む」と選手会長の斉藤投手に託したそう。
斉藤投手はチームを必死にまとめますが、精神的な支柱「世界の王貞治」がいなくなったチームは、微妙に歯車が狂ってしまいます。 外国人選手のカブレラ・ズレータが成績を落とし、チーム内で微妙に孤立したようです。 それでも斉藤投手は二人を食事に誘ったりして、気を使ってケアをしてチームを立て直します。
あの試合、負けて立ち上がれなくなった斉藤投手を抱えたのはカブレラ・ズレータの両選手。 (ちなみにそのときは覚えてなく、誰につれていかれたかわかっていなかったそうです) 斉藤投手は「外国人選手に気持ちは伝わったのかな」と語ります。
この翌年2007年、だましだまし投げていましたが、 肩がついに悲鳴をあげて6年に及ぶリハビリ生活が始まります。
「後は頼む」と言われるほど王監督との信頼関係があった斉藤投手。 引退を決めたとき、斉藤投手は王監督にこう言葉を贈られます。
波乱万丈だったな。でも、今後何かに絶対に繋がる
病に倒れたあの年、斉藤投手は王監督が病室で頑張っているからオレらも頑張らないと、と必死にチームをまとめていました。 この2人には見えない絆があるのではないでしょうか。
プロ野球で一番好きな選手、そして試合 僕はプロ野球の中でやはり斉藤投手が一番好きですね。 全盛期はたったの4年。(2003年〜2006年) その4年で64の勝ち星を積み上げました。(16敗)
今年引退した名選手の中に西武の石井一久という投手がいます。
石井一久 - Wikipedia
プロ野球好きならぬとも聞いたことがあるのではないかな、と思うこの選手ですが、 知っている人もいると思いますが、結構考え方が独特でいつもひょうひょうとしたピッチャーです。
40歳の今シーズンは肩の不調もあり1軍登板もほとんどなく、今年引退しました。 引退試合で、試合後にセグウェイで球場を1周する石井投手は、引退後は吉本興業に入社する予定となっています。
そんな石井投手が、スポーツ報知の引退した選手の真相に迫るコラム「決断」にて、思わず考えさせられる面白いことをコラムに書いていたので、紹介したいと思います。
1つだけ極めても面白くない 今から4、5年前に引退しようかと思っていたという石井投手。 その5年前の2008年は11勝し、まだまだ力が健在なころです。
「そういうところは物差しじゃないんです。勝っているから、とかじゃない。理由としては『精神的に疲れた』という感じでした」
と、普通の選手であれば「通用しなくなったから引退する」というところを「力が通用しないから・通用するからが引退する理由ではない」と言い切るところが既に考え方として面白いです。自分のやりたいことがあるからだと言います。
引退後に吉本興業に入社する石井投手。よくある野球選手の引退後の流れは「コーチになる」とか「解説者になる」という形がありますが、あえて一般企業に就職する理由をこう言います。
「野球だけの人生って、つまんなくないですか。もう一つ、何か人生でコンプリートしたいんですよ。野球はそこそこクリアはしたと思うんで、人生ってお金を稼げたから成功ってわけじゃない。重要なのは満足度ですよ。」
野球をいつから始めたかはわかりませんが、野球一筋で生きてきた人生。ただただNPBで野球をして引退してそのまま解説者になったら周りを知らないままになる。そんな想いがあるのでしょう。
人生ってお金を稼げたから成功ってわけじゃない。重要なのは満足度ですよ。 このセリフはぐうかっこいい。
吉本興業に入社しますが、石井投手は「会社を経営したい」とも言います。それは、サポートしてくれる人たち、裏切る人たちがいたり、そういう人生の勉強がしたいから。こんなセリフを言ったことがある野球選手は僕は聞いたことないですし、周りの人でも聞かないですよね。「裏切られたくない」そう思うのが普通ですから。
それでも野球界には発展したい 色んな経験をしたいという石井投手。「将来的に野球界に戻りたいか?」という質問にこう答えます。
「野球界ってどうしても守りに入るというか、横のつながりで人事が決まったりしますよね。そういう世界にいると、発想力って貧しくならないですか?」
ずっと野球一筋で居続けるのは、頭が凝り固まる(発想力が貧しくなる)と言います。 素晴らしいなって僕は思ったのですが、今まで野球をやってきたからそのまま野球界にいればそれなりのポジション(解説者とかコーチ)になれるけど、それじゃ自分のコンフォートゾーンにいるままになっちゃう。だから色んな世界を見たい、と。守りに入らない姿勢がすごいなって感じます。
コンフォートゾーンについてはこちらをご参照あれ。すなわち「快適な領域」です。 自分を劇的に変えたいなら「コンフォートゾーン」を変えなさい!! | No Second Life
更に石井投手はこう続けます。
「もっとアイデアを思いつきそうな人がいれば、野球界はさらに伸びる。でも自分の発言が周囲に受け止められるポジションにいなければ、何も変わらない。そのためにも、いろんなことを学ばなきゃいけないと思っています。」
野球界を発展させるには、一旦離れて色んな世界を見ることが大事だと。 昔から続く日本のプロ野球は、やはり読売新聞の某会長だとか、権力があって成り立っているところがやっぱりあります。「巨人軍がトップに立つ」っていう構図。
そのまま野球界に残って発言するのではなくて、他の世界を見て、発言力を高めて、多角的に発言したい、と。 ぐうかっこいい。
のほほんとした外見とは裏腹に 石井投手のイメージって、最初にも書きましたがひょうひょうとしてて、あまり捉えどころがない人に見えます。 それでもやっぱり色んなことを考えて野球界の発展に寄与したいのだなって想いもありますし、 ただただ野球界に居続けるのではなくて、「石井投手の人生」としても色んな世界を見たいっていう想い。 (野球界でほぼトップに登り詰めたにも関わらず!)
自分の人生は野球だけじゃない、それでも野球界の発展には力になりたい。 そんな石井投手らしいコラムでした。すごく勉強になりました!
おあとがよろしいようで。
今回紹介した石井投手の本をチェック! メジャーの流儀
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石井 一久 文藝春秋 2003-01
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大阪桐蔭高校時代の3年夏の甲子園で、左腕最速となる156キロを記録。2回戦の藤代(茨城)戦では当時大会タイ記録となる19奪三振をマークした。しかし、高校野球史にその名を刻んだ剛腕のプロ生活は度重なる故障との戦いだった。結局、1度も公式戦の一軍マウンドに上がることなく26歳を前にした今秋、8年間の現役生活にピリオドが打たれた。
via:元巨人ドラフト1位・辻内崇伸「8年間の悔恨」を語る
ロマンあふれる156km左腕の辻内投手が自由契約になり、引退しましたね。 巨人もよく8年間も置いてたなぁとは正直思いますが、「いつかはあの剛速球を再び」と思っていたので、寂しいものがあります。
ケガに泣かされた野球人生 単純に力が足りなくて自由契約になったのではなく、辻内投手の場合はケガが最後まで結局治らなくての退団でした。 (ケガも実力の内、ということもあるかもしれませんが)
――ケガに苦しんだ8年間だったと。そもそも、最初に痛みを感じたのは?
「振り返ってみれば、高校2年の夏ですね。大阪府大会で3連投ぐらいして、その時に肩を痛めたんです。針を打ちながら、何とか投げていた感じですね。ただ、3年の時は不思議と痛みはありませんでした。治ったのかなと思っていたら、プロに入ってすぐ痛くなって……。それから良くなることはなかったです」
既に高校時代にケガをしてたんですね。プロに入ってからは靭帯の断裂とか更なるケガに悩まされ、 あれだけ将来を渇望された選手が1軍のマウンドに立つことなくプロの世界から去りました。
ケガがなければ…という、「たられば」がよく似合う選手ですよね。 (結局ノーコンが治ってないようなので、厳しいかもしれないですけど)
厳しいからこそ輝ける 辻内投手はどう頑張っても「輝いた」とは言えないですが、それほどに厳しい世界だからこそ見ていて楽しいんですよね。 プロ野球は全国レベルの高校生とか、社会人野球のトップレベルの人が毎年入ってきますよね。
それでも活躍出来ない人が多い。その中でスタメンを勝ち取るなんて夢のまた夢。
ケガに泣かされても決死のリハビリで帰ってくる選手が面白い。 エリート街道まっしぐら(例えば楽天マーくん)な選手も面白い。 1年だけ光り輝いた選手(例えばオリックス小松選手)も面白い。 その夢に敗れる選手を見るのが(言葉は悪いけど)面白い。
プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達 | TBSテレビ テレビ番組でもこんな番組もあります。 ここには光り輝くプロ野球だけでなく、泥臭い暗いプロ野球もあります。
―― 今季は公式戦の登板はなく、8月31日のプロ・アマ交流戦(帝京大)で1イニングを投げたのが、唯一の実戦登板でした。
「あの試合に投げるというのは、1カ月前からわかっていて、そこに向けて調整していたんです。でも、1週間ほど前にヒジが痛くなってしまって。それでもコーチの方は『頑張って投げてみろ』と言ってくれて、それで投げたんです。正直、ヒジを痛めた時点で『ここまでかな』という気持ちはありました。実際に球速もMAXが131キロで、ボールのキレもない。これはプロのピッチャーのボールじゃないなと思いましたし、どこか諦めの気持ちもありました」
ロマンを残したまま引退するのも面白い。
厳しい世界に身を置くということ もちろんプロ野球だけではなく、色んな世界があります。 仕事でもノルマが達成出来なかったら・・・な仕事もあるでしょう。 1つのミスも許されない職場だってあるでしょう。
そこに身を置いてがむしゃらにやっているからこそ輝くこともあるのでしょう。
今夢中になれているものはあるのかな?
おあとがよろしいようで。
今、高校野球に新しいカテゴリが作られようとしています。
それは全高校野球児が目指すであろう聖地甲子園をあえて「目指さない」野球部。 芦屋学園高等学校の野球部です。
この芦屋学園高校の野球部は高校野球連盟に所属していないため、甲子園を目指すことが出来ず、高野連に所属している高校との練習試合が出来ません。
取り組みは、「芦屋学園スポーツモダニズムプロジェクト」の一環で、野球だけではなく、バスケもbjリーグの「大阪エヴェッサ」と提携を組んでいます。 芦屋学園スポーツモダニズムプロジェクト
ではどのように活動していくのか?そして「甲子園を目指さない」という、球児にとって目標がない場合、どこに目標をおくのか?興味があったので少し調べてみました。
高野連に所属しないメリット 僕が高校生だった頃(10年前ぐらい)、現役や元プロ選手が学校に来てお遊びでプロ同士の試合をするテレビの収録をしにきてくれたことがありましたが、野球部員は参加することも出来ませんでした。 それぐらい高野連とプロの溝は深いのです。
すなわち、高野連に所属している大きなデメリットは現役プロ選手の指導を受けれないことになるでしょう。 最近は元プロ野球選手であれば研修を受けて指導することが可能になりましたが、ちょっと前までは元プロ野球選手の指導も受けることが出来ませんでした。
芦屋学園の構成を少し説明します。 芦屋学園中学・高校は、関西独立リーグの兵庫ブルーサンダースの下部組織「育成軍」として所属します。(ちなみに芦屋大学は兵庫ブルーサンダースの2軍に所属) すなわち、独立リーグといえどプロと一緒にプレーすることが可能です。 via:ASMPが目指すもの|芦屋スポーツ
兵庫ブルーサンダーズと教育連携|教育連携|芦屋大学
また、元日ハム・阪神の片岡篤史さん、元阪神の平田勝男さんが客員教授として指導に携わります。
このような構成なので、**中学から大学まで一環でプロに近い環境で野球が出来る。**また、将来を見据えた野球への取り組みとして、例えばMLBが嫌う「投げ過ぎ」や「過密日程」を考慮することだって出来ます。
夏の甲子園はアメリカでも注目されている ー連投の済美・安楽を通じて知らされる甲子園の伝統ー (THE PAGE) - Yahoo!ニュース
プロ野球を目指すこと=甲子園に行くことだけだった道がこのように広がるわけです。 プロ志望届は高校3年生が高野連に対して提出するものなので、高野連に所属していない芦屋高校の場合は例えば高1や高2で抜きん出た能力がある選手なら、そのままドラフトにかかる可能性だってあります。
「今まで当然だった道」以外にも方法が出来たということにすごくワクワクします。
でもデメリットだってある 「高野連に所属しない」ということは先ほども書きましたが、こんなデメリットがあります。
春の選抜・夏の選手権大会へ出場することが出来ない 高野連に所属している高校=ほとんどの高校と練習試合が出来ない これは物理的なデメリットですね。同年代の選手と試合が出来ないこと、そして甲子園の土は「高校球児」としては踏めないこと。 「オレは甲子園がゴールじゃない。その先のNPB、MLBで活躍することがゴールだ」と考えている選手もいるでしょうが、「高校球児の時に甲子園に出る」は高校生の時でないと達成できません。
当時しか出来ないことを当時出来ないこと(例えば小学生から塾に行きまくってあんまり遊んでないとか)ってやっぱり後悔の二文字となって残っちゃうのではないでしょうか。
打ち込むものがそこにあるか。こんなことを以前書きましたが、やはり同じ方向を目指す仲間と部活をやるのはかけがえのないものです。 やりたくても今出来ないわけですね。
芦屋学園のシステムでも「プロを目指す」という目標がありますが、やはり僕の感覚では少しドライなイメージを受けます。
水島新司さんが描いたあぶさんが僕は大好きなのですが、このあぶさんでこんなエピソードがあります。
主人公・景浦安武の息子、景虎が中学3年生(14歳)でダイエーホークスにドラフトで指名されます。 父と同じチームでプレー出来る、と入団する決意をしますが、父・安武に止められます。「トラ、高校にいけ」、「高校でしか味わえないモノがある」と。 それは当時同じチームメートだった井口選手にも同じようなことを言われ、景虎は高校へ進学します。 (ちなみに高校でお山の大将だった性格から仲間のことを考えれるプレイヤーに変わりました)
とまぁ、これはあくまで漫画の世界で、「高校の部活とドラフト」ですし、今回の話はちょっと離れてしまいましたが、やはり高校でしか味わえないモノがあると僕は思っています。
新しい取り組みにはすごく賛成です 花巻東の156cm、千葉選手から考える「正々堂々とは何だろう?」というお話 | TRAVELING
以前書いたエントリです。 高校野球にはよくわからない「高校野球特別規則」というものが存在し、この千葉選手も苦しめられたのは記憶に新しいことかと思います。
プロとしてやるなら、こうした「自分を活かした武器」を磨くことも大事でしょうし、それを否定する権利は高野連にはないはず。 ただ「正々堂々やっているっぽい」ことを見せるのが使命だ!と老害がいきまいてることなのでしょう。
甲子園が目標としてではなく、あくまでその先をゴールとして見据え、甲子園で過密日程で投げすぎることなくプロの指導の元キッチリと結果を残して、新しい道を切り開いていってほしいと思います!
おあとがよろしいようで。
今回紹介したプロジェクトをチェック! 芦屋学園スポーツモダニズムプロジェクト
2013日本シリーズは楽天ゴールデンイーグルスが優勝しましたね!第7戦の9回はもう田中投手の登場で、巨人としては完全に「雰囲気を持って行かれた」感じでした。
で、つい最近2ちゃんねるでこんなスレがありました。興味深かったです。 広島速報 : スポーツによくある「流れ」って
好き好きに「流れはある」「流れはない」ってことを議論してます。
僕自身はバスケを10年以上やってて、スポーツ経験者としては「流れはある」って思ってます。 野球中継とか、色んなところで「流れが悪い」とか色んなことが言われていますが、 科学的な根拠ってなさそうなんですよね。(TRAVELING調べw)
そんなスポーツにおける「流れ」について考えてみたいと思います。